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第15回「経営計画の必要性」

保険業界が大きな環境変化を迎え、保険代理店の在り方が大きく変わろうとしています。この大きな環境変化に対応して存続・成長していくためには、自社のおかれた環境と自社の現状を正しく認識した上で、明確な理念やビジョンに基づいた戦略を打ち出し、それを具体的な行動に落とし込むための経営計画が必要不可欠です。一人ひとりが組織の永続な存続を果たすために為すべき事を認識し、必要な取組や活動量を経営計画の計数とスケジュールに落とし込み、全社員が一丸となって環境に適応するために取り組む事が求められます。組織が変わるには覚悟と時間が必要であり、小さな変化を積み重ねる事で環境変化に対応する事が求められます。

しかしながら、日々の更改業務や保全業務に追われる保険代理店にとって、目先の仕事に捉われず、長期的な視点で粘り強く、重要かつ緊急でない業務に時間を割く事は非常に困難です。だからこそ、綿密な経営計画を策定し、一つ一つの動きをスケジュール化することが求められるのです。そして、保険代理店が個人事業から脱却し、企業化・金融機関化を通して安定的な経営を継続していくためには、再現性のある取組を通して安定的な売上を上げると共に、リスクによる損失を最小化する取り組みが求められます。運や勘に頼った経営ほど無責任な経営はありません。明確な目標と戦略に基づき、具体的な計画を立てる事で、狙って達成する事が大切です。

大きく経営環境が変化しても、理念やビジョンは滅多に変わる事はありませんが、経営戦略や経営計画は大きく変化します。そして、戦略や計画に基づいて現場の行動・言動が変わり、サービスの品質や量が変わる事が会社が変わるという事です。経営計画を実行するのは現場であり、計画に基づいた動きを現場が行う事で初めて理念に基づいた活動やビジョン達成に繋がる活動が生まれるのです。そのため、経営計画を現場に深く浸透させると共に、計画の実行に必要な教育・研修を実施し、積極的なコミュニケーションを通して計画通りの動きが出来ているのかを確認の上、必要に応じて改善していく事が求められます。

 

特定非営利活動法人 日本リスクマネジャー&コンサルタント協会
副理事長 松本一成 著

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